エイチ・アイ・エス(H.I.S.)と同社グループのハウステンボス、およびANAホールディングスはそれぞれ、有人宇宙機開発事業をおこなう「PDエアロスペース」に追加出資をおこなったと発表しました。

それぞれの追加出資はHISグループが1億9880万円、ANA2億円となります。

PDエアロスペースは2017年7月、単一エンジンでジェットモードとロケットモードの燃焼モードを切り替える実験に世界で初めて成功しました。

今回の資金を活用し、2019年には新型エンジンや機体を開発する計画で、日本初となる、無人宇宙機による宇宙空間への到達・帰還を目指します。

今回の出資では、HISとANAのほか、みずほ成長支援第2投資事業有限責任組合やオプティマ・ベンチャーズも新たに出資。

ハウステンボスでは、宇宙事業をエンターテインメントに生かすための協業も視野に支援します。

また、ANAグループは社員1名の派遣もおこない、中期経営戦略でも掲げた「超スマート社会」実現に向け、宇宙旅行を含む宇宙輸送事業などの創出を検討していきます。

 

日本国内空港からそのまま離着陸で宇宙旅行

PDエアロスペースは国内唯一の有人宇宙機開発を行なっています。

2016年に宇宙旅行と宇宙輸送サービスの販売を行うHISと航空会社のノウハウでパイロット訓練や客室仕様、整備など宇宙機運航に係るオペレーションを支援するANAの3社が資本提携を結びました。

そして2023年12月の商業運航目指します

 

気になる旅行費用は?

開発中の宇宙機の定員は乗員2名、乗客6名。

宇宙旅行では大気圏と宇宙空間の境目とされる高度100キロに到達し、約5分間の無重力体験をして地球に戻る約90分の旅行を検討しています。

機内での内容は先行する海外企業の宇宙旅行と同様だが、PDエアロスペースの宇宙機は、離発着の場所を既存の空港で航空機と併用可能とする点で大きく異なります。

それを実現するのが、同社最大の特徴でもある特許を取得した次世代エンジンです。

旅客機のジェットエンジンとロケットエンジンの切り替えを可能としたもので、離陸時はジェットエンジンを使用し、上空でロケットエンジンに切り替えて宇宙空間を目指します。

帰還時もジェットエンジンに切り替えるため、航空機と同じような着陸ができます。

従来の宇宙機が動力を切り、滑空しながら着陸するところ、同エンジンでは着陸のやり直しや空中待機、ダイバードも可能です。

実現すれば、専用の「宇宙港」の開発は不要となり、アクセスの良い国内空港から宇宙への旅行が可能になります。

また、機体も航空機のように繰り返し使える完全再使用型とし、コスト削減を図るのもポイントです。

旅行代金は「当面は市場価格から大きく乖離させない」(PDエアロスペース)との意向で、先行企業の7割程度の1400万円程度を想定しています。

しかし、「宇宙利用の促進の最大の課題はコスト」というPDエアロスペース代表取締役社長緒川氏は、100万円台。欧州旅行の価格くらい」で利用できるようにしたいと考えます。

商業化から3~4年で黒字化、5年後には5機で年間1000人の輸送を目指します。

なお、実際の宇宙旅行販売の時期についてHISの澤田氏は、商業運航の1~2年前から開始する予定。

国内のみならず、海外支店で現地の富裕層向けの販売も予定します。

「先行他社から5年遅れたら難しい」と、開発スピードに釘をさしました。

また、緒川氏が将来的に目指すとした100万円台の旅行代金は、商業開始5年後には実現したいとの考え。

HISによる独占販売の考えはないといいます。

 

宇宙ホテルや超高速輸送、旅行ビジネスの可能性

今後の開発スケジュールは2018年10月までに無人機で、2020年10月に有人機での高度100キロを達成し、2023年5月にはアメリカ連邦航空局(FAA)と国土交通省の認証を取得。

同年12月に商用運航開始を目指す。

しかし、緒川氏は「宇宙旅行だけが我々の目的ではない」と述べ、将来の事業構想を発表。

宇宙旅行で高度100キロの宇宙空間へ安全に人を輸送できるようになることで、さらにその先の展開に進めるとのこと。

具体的には宇宙空間で衛星や人を搭載したロケット発射を行ない、物資輸送や資源調達、宇宙ホテルなどへの人の輸送などを視野に入れます。

また、大気圏内でもエンジンの切り替え技術を使って、2地点間をコンコルドの5倍くらいの超高速移動することもできるようになるといいます。

事業構想ではANA及びHISの事業に関わる要素も提示されたが、ANAホールディングス代表取締役社長の片野坂氏は2地点間の超高速について「いろいろなチャンスに壁を作らない」と述べるに留めました。

また、澤田氏は目下、発電やロボットなど事業分野を広げておりますが、宇宙ホテルについて宇宙輸送が安定的にできるようになれば「やってみたい」と意欲を示しました。

 

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