旅行会社で手配をしたいた時代、車いすのお客様のお手配を何度もさせていただきました。

航空会社にお知らせしなければならない確認事項がいくつかありますので、よりスムーズに手続きできるように、ご紹介したいと思います。

 

電動車いすは、飛行機に持ち込みできます

電池が取り外しできるタイプ、取り外しができないタイプでも誤動作防止の機能が付いている車いすは、預ける荷物として持ち込みできます。

電流を遮断したりする、誤作動防止の方法がついていない場合は、預りの荷物として、貨物室に積んで運んでもらうこともできません。

また、あまりないケースですが、上記の「折りたたみ式等簡易型かつ、取り外し可能なリチウムイオンバッテリー搭載で、バッテリー出力が300whを超える」場合も、貨物ですら運んでもらえないので要注意です。

チェックされる「誤作動防止の方法」とは以下のとおりで、どれかを満たしていればOKです。

・キー式電源スイッチ又はカバー付電源スイッチであること

・コントローラーコネクタが取り外し可能であること

・パワーユニットコネクタが取り外し可能であること

・電流遮断の方法が用意されていること

・バッテリーが取り外し可能であること

また、ウェット式(液体式)のバッテリーの場合は、横倒しすると液漏れするので、直立した状態で積載できることも大切です。

ウェット式バッテリーを搭載した電動車いすを作っているメーカーはスズキ、イマセン、松永、ユニカム、シースターです。

国土交通省では利用ルールの概要と確認の流れを公開しています。

車いすが基準に適合するか確かめておくことをおすすめます。

国土交通省では利用ルールの概要と確認の流れ

 

持ち込み時の注意点は

予約の際に以下のポイントを必ず聞かれます。

•電池の種類

•サイズと形状

•ガススプリングの有無

以下に各ポイントの詳細をまとめていますので確認しておきましょう。

 

電池の種類と容量

現在販売中の製品は、航空運送規定内(リチウムイオン電池で最大300Wh以下を1個、または160Wh以下を2個)に収まったバッテリーで設計・製造・販売しているため、持ち込みに関して問題はありません。

電池の種類は、航空会社から必ず聞かれます。

湿式電池、ニカド、ニッケル水素、リチウムイオン(電池容量Whが必要)などの情報は車いすの取扱説明書もしくは電池に記載されているラベル情報で把握しておきましょう。

車いすメーカーは、あらかじめ輸送するための各種書類を準備しています。

航空会社から要求される証明書などはスムーズに用意できます。

但し、10年以上前の古いタイプでは、規制が強化され始めた時期の製品なので証明書などの取得が難しくなってきています。

一度メーカーに問い合わせをして証明書などが取得できるかどうか、確認することをお勧めします。

ジェットスターは電池の安全データシート(SDS)(以前のMSDS:製品安全データシート)の提出が必要なので事前にメーカーから取得しておきましょう。

 

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ガススプリングの使用の有無

ガススプリングを使用した車いすの場合、ガススプリングの仕様や航空会社の規定によって対応が異なります。

ガススプリングに不燃ガスを使用している場合のみ預け入れ可能な場合やガススプリング使用の物は預け入れが全くできない航空会社などがあります。

ガススプリングの仕様について、まずメーカーに問い合わせをしておき、必要な証明書をあらかじめ取得してから航空会社に確認することをお勧めします。

 

サイズと重量、形状も必要

飛行機の種類によっては、貨物室の入り口が狭いため大きさの制限があります。

折りたためる場合は、折りたたんだ時の大きさ(縦、横、高さ)と重量を測っ た上で各航空会社に連絡もしくは書類の提出が必要です。

横に倒した状態で輸送できるかどうかもポイントです。

特殊なタイプ(背もたれが大きい、背もたれが取り外しできる)は写真の提出が必要な場合がありますので準備しておくとよいでしょう。

 

車いすはどこまで利用できるのか?

基本的にはチェックインカウンターまで使用できます。

その後は航空会社が手配した車いすに乗り換えますが、バッテリーの脱着が容易な場合、搭乗口まで利用できる場合がありますので、航空会社に問い合わせてみましょう。

到着後は、預けた所と同じ場所で返却されます。(搭乗口まで使用した場合は、搭乗口での返却。チェックインカウンターの場合は、荷物受取所(ターンテーブル)での返却です。)

いずれの場合も、バッテリーの取り外しや飛行機までの運搬時間がかかるため、通常のチェックイン時間よりも早めにチェックインを行う必要があります。

乗り継ぎ便のある方は、乗り継ぎとなる経由地の空港でも航空会社の手配する車いすを利用することになります。

航空会社の車いすは必ず事前に手配をしておかなければなりません。

連絡を受けた旅行会社が出発地と到着地の車いすを手配はしていたものの、経由地の空港の手配を忘れてしまっていることが過去に何度か見ていますので、ご自身でも連絡する際に経由地の空港でも車いすを利用する旨を伝えておくと安心です。

 

費用は?

車いす1台は、重量や形状(電動・手動)を問わず無料です。

但し、2台目は実費がかかりますので要注意です。

例えば、普段用と競技用という場合は、どちらか1台は無料ですが2台目は通常の超過手荷物料金がかかります。

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まとめ

車いすを利用する方にとって、配慮しなければならない点がいくつがあります。

飛行機に搭乗する際のタラップや、飛行機のところまで行くためのバスなどについて、配慮が必要な方はその点も併せて伝えておく必要があります。

連絡先は予約先が旅行会社であれば旅行会社へ、航空会社であれば航空会社へ連絡となります。

しかし、旅行会社へ連絡する場合、その旅行会社は最終的に航空会社へ連絡しますので、連絡先が1つ挟むことによって、車いすの細かな部分が伝わっていなかったり、ニュアンスが少し違っていたりすることもあります。

心配な方は旅行会社へ連絡したうえで、ご自身でも航空会社へ確認してみてもよいでしょう。

 

 

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