日本人が海外でもっとも多く遭遇するトラブルは「窃盗」の被害です。

スリの被害が特に顕著なのはヨーロッパで、スリ被害は世界全体の62%にものぼっています。

これは100人中62人がスリ被害に遭っているということです。

このことからも分かるように、誰もがスリに遭う危険性があり、決してひとごとと安易に考えてはいけません。

しかし、窃盗被害は防犯に対する意識と対策しだいで防ぐことも可能です。

海外旅行で盗難に遭わないためにはどのような点に気をつければよいのでしょうか。

今回は、海外旅行で窃盗トラブルに巻き込まれないための対策についてご紹介します。

 

日本人旅行客は窃盗に狙われやすい?

窃盗の被害にあった理由として「気を抜いていた」というのが多いようです。

その他「外国人に比べて日本人は狙いやすいと思われているから」、「現金や貴重品を盗まれやすい場所に置いていたから」などがあげられます。

治安のいい日本で暮らす私たちは、普段の防犯意識がとても低いといわれています。

ジーンズの後ろポケットにスマホや財布を入れていてもスリ被害にあうことがほとんどないのは日本くらいではないでしょうか。

また、日本人は現金主義が多く多額の現金を持っている、カメラやスマートフォン、タブレットなど高価な機器を持っている可能性が高いと思われていることも覚えておきましょう。

 

スリ被害に遭いやすい人の特徴

海外旅行でスリに遭いやすい人の特徴を見てみましょう。

自分は海外旅行の際にどうしているか?を思い出しながら見てください。

・リュックサックを後ろに背負っている

・ファスナーなどが付いていない口が開いたままのバックを持っている

・ズボンのお尻ポケットに財布を入れている

これらの人は、後ろからスリ犯に狙われやすくなります。

・ガイドブックを見ながらきょろきょろしている

・電車やバスを乗るときに時刻表に気を取られている

・ブランド品を持っている

・買い物袋などで両手がふさがっている

・スマートフォンやタブレットをいじりながら歩いている

このような特徴の人は観光客であることが一目瞭然です。

また、日本人の観光客だと思われること自体がとても危険なこと。

日本人は防犯に対する意識が低く、お金持ちのイメージがあるため、スリや犯罪のターゲットになりやすいです。

話しかけられて丁寧に対応する人などもスリの被害に遭いやすいでしょう。

道を尋ねられて親切に道案内をしているときや、写真撮影を頼まれて対応しているときは、わずかに隙が生まれます。

道を尋ねる役、カメラの被写体になる役、スリを実行する役などそれぞれが役割を担い、集団でスリを行うプロ集団も。

日本で生活している私たちにとっては考えにくいことばかりですが、海外のスリ集団にとって「日本人は隙だらけ」という認識を持たれているのが現実です。

 

出発前に現地の治安情報を確認!

渡航先が決まったら、外務省の海外安全ホームページなどで現地の治安情報を確認し、窃盗被害の多いエリアなど、事前に確認するようにしましょう。

また、スリの手口を把握しておけば気をつけるべきポイントがわかります。

「領事サービスセンター(海外安全担当)」では、安全対策の注意事項をまとめた各種パンフレット・小冊子などの資料を無料配布しているので、不安な方は問い合わせてみるといいでしょう。

外務省 領事サービスセンター(海外安全担当)

 

海外旅行中の防犯対策12項目

後ろのポケットの中には何も入れない

後ろポケットの中には基本的に何も入れてはいけません。

日本では若者を中心にズボンのポケットの後ろに、大きな財布をはみ出した状態で入れている人を見かけますが、「どうぞ盗ってください」と言っているようなものです。

そのほか、スマートフォンや携帯電話も後ろのポケットの中に入れないようにしてください。

上着の前ポケットも、あまり入れることはお勧めできません。

入れるのであればチャックなどがあるものを選ぶとよいですが、チップ用のお金など盗られてもダメージの少ないものにしておくとよいでしょう。

 

ブランド物のバッグ・財布は持たない

日本人+ブランド物バッグ=金持ちの旅行客という式が成り立ち、絶好の標的になることは間違いないです。

せっかくの海外旅行で、いいバッグを持って出かけたい所ですが、できれば安物のバッグの方がよいかと思います。

財布も同じで、大勢の前でブランド物の財布を見せびらかすと「私はお金持ってま~す」と言っているようなものです。

こちらも高級な財布は避けたほうが無難です。

 

バッグはチャックが付いたものを

口がぱっくり開いているバッグや、マグネットで簡単にくっつけるようなタイプの財布は「どうぞ抜き取ってください」とアピールしているようなものです。

このようなバッグは数秒で抜き取られるため絶好のカモです。

容易に中身が取り出せるようなハンドバッグは使わない方がいいですね。

チャックがついているものを選び、更にその中がチャックになっていれば完璧です。

二重チャックになっていれば、容易に抜き取ることができませんので、貴重品などは奥の方に入れておくと効果的です。

 

リュックはハイリスク・ハイリターン

リュックは両手が使えて便利なので、海外旅行に持っていく人も多いのですが、完全に死角になるため、盗難のリスクが高いとも言えます。

リュックと使うのであれば、必ずチャックで開閉できるものを選び、できればファスナーが2つついているタイプを選び、それぞれをロックできるようにしておきます。

ロックされていれば簡単に開けられませんので、かなりの防犯効果が期待できます。

南京錠なども使えますが、開けるときに面倒なのがネックです。

それでも、悪質な場合は刃物で切って中身を抜かれることもあるので、100%安心とは言えません。

貴重品はウエストポーチなどを併用してリスクを回避するようにしください。

 

レストランではバッグは常に警戒しておく

一般的にレストランでのバッグの置き場所は、背中と背もたれの間に置くか、大きい場合は席の右側の下に置きます。

こうなると食事や会話に夢中になりバッグに注意が行かなくなります。

常に荷物には注意をしておくことが大切です。

どうしても心配な場合は、小型のワイヤーロックを椅子とバッグの持ち手とを結合させておけば完璧です。

ちょっと恥ずかしいですが、盗られるよりはマシです。またはヒモで結んでおいたり、肩ひもを自分の足に引っかけておくだけでも効果抜群です。

要は相手から「自分はしっかり防御していますよ」というのをアピールすればいいのです。

 

人混みの多い繁華街・混雑したバスなど

人混みの多い繁華街や混雑したバス・列車の車内などは、盗まれる可能性が極めて高くなります。

バッグごと盗まれることはほとんどないですが、中身を抜き取られる被害が多く報告されています。

バッグは常に目の見える位置へ、リュックは不格好ですが前に背負うようにする。

ポケットには前後含めて何も入れないなど、さらにしっかり対策しておくようにします。

 

列車内では肌身離さず持っておく

ヨーロッパなどの列車内は、盗難の宝庫です。

満員電車の人が沢山いる場所で犯行が行われると思っている人も多いですが、実は特急など、人が少なくゆっくりできる列車の方が危険です。

特に、座席の下や真上の荷物入れに貴重品を置いておくのは自殺行為と言えますので絶対にやめましょう。

座席の下に置いておくと、後ろの席から手を入れられ、そのまま持っていかれます。

真上の荷物入れでも同様で、背の高い犯人なら、後部座席からでも手を伸ばして荷物を簡単に持っていかれます。

バッグは常に抱きかかえるようにして持ち、肌身離さず持っているようにすることが大切です。

 

不意な出来事があったらまず荷物を

「知らない人が声をかけてきた」、「誰かが目の前でこけた」、「小銭をばらまいた」、「奇声を上げられた」という不意な出来事は、あなたの注意をひきつけるためのワナかもしれません。

100%そうではないにしても、何か不意な出来事があった場合「やられるかも」という意識をもって、まず荷物や貴重品を守ることが大切です。

「なんだろう!」と野次馬にならずに、しっかり荷物に注意を払いましょう。

 

スマートフォンを見せびらかさない

最近海外で横行しているのが、スマートフォンのひったくりです。

景色などをスマートフォンで撮っていたり、操作中に無理やり手からスマートフォンを奪っていかれます。

無理やり手元から奪われるので、被害者は一瞬何が起こったかわからず、呆然としてしまいます。

あっけにとられている内に犯人はそのまま走り去ってしまいますね。

ほとんどの人は恐怖のあまり、しばらく動けないと聞きます。

特に機種の新しいiphoneが狙われやすいということです。

人前であまりスマートフォンを使わないことが大切ですが、首から下げられるストラップなどを使うと効果的です。

相手から「盗れそうにないな」と思い込ませれば勝ちです。

 

パスポートや高額の現金はセキュリティポーチへ

特に盗られると困るパスポートや両替用の現金などは、そもそもバッグへ入れておくことはおすすめできません。

自分の首から下げて、服の内側へ入れておくセキュリティポーチを準備するとよいでしょう。

セキュリティポーチにはパスポートや高額の現金のほか、予備のクレジットカード、航空券の控え、海外旅行保険証券、緊急連絡先の控えなどを入れておきます。

万が一バッグが盗まれた場合でも、本当に重要な物だけは助かりますし、被害が最小限で済む場合もあります。

パスポートが盗まれたら、申請手続きなどで旅行自体を中止する可能性も出てきますから、せっかくの旅行が台無しになります。

セキュリティポーチはとても有用ですので、必ず準備してください。

 

現金やカードは複数個所に保管する

リスクの軽減措置としては、貴重品をすべて同じ場所に保管すると、そこを狙われるとそれでおしまいになります。

万一盗られてもリスク分散のため、現金は少額ずつそれぞれ違う場所に保管し、カードも財布の中ではなく、他の場所に分けて入れておくようにしましょう。

 

余計なものは財布に入れない・持っていかない

普段日本で使う財布と、海外旅行で使う財布は分けておいたほうがいいですね。

日本で使っている財布をそのまま持っていくと、銀行のキャッシュカード、ポイントカード、電子マネーなど海外ではほとんど使わないようなものを一緒に持ってきてしまいますよね。

盗られるとそれらのカードの再発行もしなければいけないので、日本へ帰ってからも面倒になります。

日本で使っている財布をそのまま持っていくなら、使わないものは事前に日本へ置いておくのが基本です。

 

まとめ

旅行中は楽しくて、注意が散漫になりがちです。

対策を講じていても、どんなに注意していても、スリ被害に遭ってしまうことはあります。

スリに遭ってしまう原因は、「自分は大丈夫」という思い込みにあるかもしれません。

スリは、ターゲットをしっかりと品定めしています。

つまり、相手から「盗めそうもないな」と思わせればよいのです。

自分はしっかり防御しているというのを見せつけるのが一番の対策といえるでしょう。

日本は安全で平和な国。

犯罪に遭遇する機会も極めてまれです。

平和に慣れている日本人の弱点を狙ってくるのが海外のスリだということを認識し、海外旅行の際には気をつけましょう。

 

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