ビザについてどのように取得するのか、どの国で必要なのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
日本のパスポートは世界的に見ても信頼度が高く、ビザなしで渡航できる国は170カ国以上と他国に比べて日本人は旅行しやすいと言えます。
しかし、それでも入国にビザが必要な国もあります。
今回は渡航時にビザが必要な国をいくつかご紹介します。
ビザ(査証)とは
ビザ(査証)とは、簡単に言うと「入国許可証」です。
パスポート(旅券)はあくまで国籍や身分を証明するものですので、入国許可の役割は持っていません。
日本はビザがなくても入国可能とする協定を結んでいる国が多いため、パスポートのみで入国できる場合が多いのです。
ビザが必要な国は、日本と協定を結んでいない国に入国する場合に必要ということになります。
日本と交流が盛んに行われてもビザは必要な国もあります。
行きたい国にビザが必要かどうか、必要な場合はどのような手続きをしたらよいか、旅行会社や日本にある各国の大使館で確認しましょう。
ビザの申請は自分で行うこともできますが、旅行会社に代行してもらうことも可能です。
ビザが必要な国の例
アジア
インド、カンボジア、ネパール、ミャンマーなどが必要です。
基本的に事前申請が必要ですが、インドなど一部の国では、観光目的に限り現地の空港などで取得可能な「アライバルビザ」の制度を導入している場合もあります。
中近東
サウジアラビア、ヨルダン、イラン、イラクなどが必要です。
中東は内戦や紛争がある地域も多いため入国審査が厳しいですが、UAEやトルコなどはビザなしで行けます。
外務省より退避勧告が発生している場合は、ビザがあったとしても入国はできません。
アフリカ
エジプト、ケニア、タンザニア、エチオピア、マダガスカルなど、世界の他のエリアに比べて、アフリカは入国時にビザが必要な国が多いです。
「アライバルビザ」の制度を導入している国もありますが、政治事情などによりビザの取得が難しくなる場合もあるため、日本でビザを取得してから出発するようにしましょう。
ロシア
ロシアに行くにはビザが必要です。
南米
ブラジルへの入国にはビザが必要です。
ビザの取得方法
ビザの取得場所
日本国内で取得する場合は、日本にある各国の大使館や領事館で申請します。
渡航先によって、出発前に日本で申請して取得しなければならない国もあれば、現地の空港や国境で取得できる国もあります。
また、同じ国でもどの国から入国するか、陸路か空路かなどによっても変わってきますので、現地に行く前に各大使館・領事館のホームページなどで確認するようにしてください。
滞在期間によってビザが必要になる国もありますので注意しましょう。
手続きする時間が無かったり、面倒な方は、旅行会社で代行手続きもできます。
ビザ取得に必要なもの
観光で入国する場合、必ず必要なのが、査証申請書、パスポート、証明写真、手数料です。
申請書は各大使館や領事館、旅行代理店のホームページ上でも入手できます。
また、国によって、ビザ申請時に必要なパスポート有効残存期間が異なりますので、予め確認しておきましょう。
ビザとは別の手続きが必要な場合
アメリカ入国にはESTA(電子渡航認証)が必要
アメリカに行く場合、ビザは不要ですが、ESTA(エスタ)という電子渡航認証の手続きが必要です。
ESTAは取得から2年間有効です。
インターネット上で必要事項を記入し、クレジットカードで申請料金を払うだけの簡単な方法です。
ツアー申し込みであれば、旅行代理店の方でやってくれる場合もありますので、ツアーで行く場合は確認してみましょう。
オーストラリア入国にはETAS(電子入国許可システム)が必要
オーストラリアへの渡航の際にはETAS(イータス)と呼ばれる電子ビザの取得が必要です。
旅行前にオンライン上で申請、もしくは代理店での申請をご利用ください。ETASは取得から1年間有効です。
まとめ
観光のビザを前提としていますので、長期滞在や観光ビザ以外での出入国は必要残存期間が異なり注意が必要です。
必要残存期間は予告なしに変更になることがありますので、事前に行く国の大使館または日本の外務省に確認をしましょう。
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